シングルサインオンの意味と概要
シングルサインオンとは、一度システム利用開始の認証を行うと複数のシステムで認証され、都度認証を行う必要がないこと、あるいはそのためのツール・システムを指します。
この言葉は、「シングル」と「サインオン」という二つの単語の造語で、「一度の」「一回の」という意味のシングルと、テレビ局などの放送開始の合図が由来で「システム利用開始の合図」という意味合いのサインオンから成っています。
パスワード自体をやりとりすることなく認証情報をやりとりすることでシステムが利用できるので、パスワードの入力や管理などの手間がかからず関連する人員のコスト削減に繋がるほか、パスワード情報の漏洩リスクをなくすことでセキュリティの向上に繋がるといったメリットがあり、多くの企業で利用されている方法です。
シングルサインオンは、かつて社内ネットワーク内でのみ使われるものでしたが技術の進化によって様々な方法に変化しその範囲は拡大しています。
スマートフォンの普及によって認証を行う機会や対象端末が増えたことで需要はますます高まっており、今後はよりセキュリティを高めるため認証情報を複雑にしたり、反対にパスワードを使わない認証方法を追求したりといったことが予想されます。